2010年6月14日月曜日

女性を活かす職場?

自分は女性の多い職場で働いてるので、何故社会一般に女子の給与の方が一般的に安いのか、よく理解できなかったが、最近になっていくらかよくわかるようになったような気がする。
女性は、当然のことながら女性的な発想で、特に独特の注意力を持っているので、仕事で、お客様に対し、こまやかなサービスを提供しようと考えた場合、当然仕事仲間としてメンバーに入れた方がいいが、残念ながらこういう色々なメリットがある一方で、デメリットも存在する。

その最たるものは、何と言っても、人生における「仕事の至上性」という考え方が通じないことだ。
さらに言えば、女性はその宿命として子供を産む性であることと、一般的に「育児の中心になる」性という役割があるため、その使命を「仕事」というものと両立させようとしたとき、どうしても仕事とぶつかる部分がある。

例えば、小さな子供のいる女性が普通に働いていたとする。当然、仕事は時間を制約するところがある。仕事には相手があるからだ。それで、子供を持っている女性はまず確率的に、熱発などの子供の病気に見まわれる。すると家庭では母親というものが必要になる。そうすると、「今日は子供が熱を出したので、仕事には行けません」という話になる。
一方、上司の方も、子供の健康などどうでもいいから職場に来いとは言えなくなるので、結局、出社しないということを許さざるを得ない。子供は金儲けであるところの仕事よりも尊い存在なのだ。
しかし、その結果、賢い上司は何をするようになるかというと、「その女性がいなくても仕事が回るようにするにはどうするか」「客先に迷惑をかけずに仕事を進めるにはどうするか」という発想になってくる。

結果、「女性を仕事の中心から外す」という選択をすることになることがある。
さらに子供のいない若い女性が職場にいるということでも、同じようなことが起きる。例えば、何か重要な仕事に若い女性を付けたとする。そうすると、「素敵な彼氏と結婚するので辞めます。」といい出す(確率が高い)。結局、じゃあある程度年の行った女性ならどうかというと、今度は「おじいちゃんの世話が」「おばあちゃんが病気で」という話になってくる。

すべての女性がそうだとは言わないし、家庭やプライベートより仕事を優先させようという女性がいることも確かなのだけれども、おしなべて家庭があるとか、特に子供がいるとか、妊娠をするかもしれない、ということは、やはり職場においては大事な仕事を本当に任せられるのか、という意味においては、実は上司からすれば、心配のタネであったりする、というのが本音というやつだろう。

そうすると、その「突然職場からいなくなるリスク」を、「中心から外す」という対応にするか、あるいはそのリスクプレミアム分を「低賃金」というもので補ってもらうか、という発想が出てくる。
つまり、たまに損しても、普段安く使ってる人ならいいじゃん?という発想になってくるわけである。

しかしこの状態が是とするべきではないという発想は持つべきだとは思う。リスクがあるなら、リスクを分散すればいいというのはあるのだから。
もし優秀な女性がたくさん雇用できるほどの職場であるならば、一人ぐらい欠けても仕事が回るような形にする、というのがまず挙げられるだろう。つまり、ある1人の誰かが、何か他に置き換えのできない仕事をするのではなく、10人のチームで10人分の仕事をするとか、そういう感じ。そうすれば、10人のうち、1人が欠けても他の誰かがフォローできるし、そのフォローする人も自分がフォローされる立場になることもある。さらにその誰かをフォローする、ということには抵抗を感じないような組織作りが可能なんじゃないかとは思う。

しかし、「他に余人を持って代え難い」仕事をするから、収入が上がるという側面はある。一方で誰かに簡単に置き換えのできる仕事をするというのは、収入を上げたいと思っても、競争に埋没するのでなかなかうまくいかない。

ならば、「他に類を見ないサービスを提供できるようなチーム」という、ある女性を含む仕事チームがあって、それが世の中において他にない価値を持っていて、メンバーそれぞれが大きな収入を上げることできる状態というのが、実は一番、女性にとっては最も居心地が良く、収入の上がる職場環境と言えるのだろうとは思うのだけれども・・。

具体的にそれを作るのは、相当考えないとダメっぽい。

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