2010年6月26日土曜日

人間の身体設定とビタミンB

 いつの頃からか、「キレる」子供が話題になっているところですが、これには複合的な原因が考えられ、ひとつは「格差社会が固定化されて、将来に希望が持てないためにフラストレーションが溜まっている説」とともによく聞くのが「砂糖の取りすぎ」というものがある。

 下記ブログを読むと、「砂糖の取りすぎ → 体内でビタミンB1が不足 → キレる人間になりやすくなる」という論法の読めるのだけど、それなら、ビタミンB1を大量にぶち込んでやればいいんじゃね?という発想にもなる。

キレる子どもとビタミンB1
 http://camereon.blog.eonet.jp/eiyou/2006/12/b1-4ac9.html

 経験的に確かに気分がめいっている時には、口内炎ができやすいような気がする。ビタミンB群と粘膜修復関係には関係があるのだろうから、これは身体からの危険信号として、その信号解読に心を配った方がいいと個人的には思う。

 しかし、まだちょっとこのトピックについては研究途上なので、なんとも言えないところではあるが、例えば、家庭力不足(正しい食事が子供に提供できていない等)→必須の栄養素の不足→子供が非行に走る、という流れは存在し得るだろう。とりあえず、野菜を含めたきちんとした食事の出る家庭の子女が、学校の窓ガラスを割って回ったりすることはあまりなさそうな感じもする。

 まあ、医師でなくてもわかるのは、タバコは本当に身体に悪そうだな、っていうことである。大量に一酸化炭素を含む煙を身体に取り込むし、脳神経には直接影響するし(そもそもそれが目的)、副流煙が他人にも迷惑をかけるというわけなのだから。

 人体というやつも、ひとつのシステムなのだから、そのシステムはハック可能なはずではあるのだろう。
 とりあえず、野菜をきちんと食事で取れないときは、サプリメントもアリなのかもしれない。ざっとネットで調べると、とりあえずビタミンには水溶性と油溶性ビタミンというのがあって、水溶性は大量に摂取しても尿として排出されるので害がない、ということはあるのだそうだ。(A、D、E、Kが油溶性。ダケって憶えると簡単?)

 むしろ、身体を使って何かを試したり、気持ち良く生きようというのであれば、「チューンする」ということを念頭に置いたらいいんじゃないだろうか。
 そう、PCにメモリを追加したり、HDDをSSDにしたり、クルマだったらエンジンやサスペンションの部品を高級なものに取り替えたり、電装系をリファインしたりするように。

 さて、下記の本によると、第3章に「アンチエイジング・年齢別サバイバル編」というのがある。年齢別に死亡率の1位~3位が紹介されている。



 20代 死亡率 0.0525%
 第1位 不慮の事故(44.4%)
 第2位 自殺(21.9%)
 第3位 ガン(悪性新生物)(4.2%)
 3位までの合計 70.5%

 30代 死亡率 0.0642%
 第1位 自殺(22.6%)
 第2位 悪性新生物(20.4%)
 第3位 不慮の事故(19.0%)
 3位までの合計 62%

 とある。特にこういう若いうちは、不慮の事故や自殺というものが本当の意味において「死に至る病」であることがわかる。
 そういう意味では、やはりビタミンB群を大量に摂るというのは、ひとつの生き残りとして、常日頃から考えた方が良いのじゃないだろうか。

ちなみに普段、自分はこれ飲んでます。(【効能・効果】妊産婦・授乳婦・虚弱体質者の栄養補給とあるw)

2010年6月18日金曜日

貸金王に学ぶ、世の中の動かし方



 貸金王と言えば、武富士の武井保雄会長を思い出す。この人は埼玉県深谷市の出身で、深谷市と言えば、深谷ネギの他、渋沢栄一翁とか、後はドトールコーヒーの鳥羽博道会長なんかもいるのだけど、それはさておき。結構、ワンマンで有名だったようだ。※参考 →Wikipedia

 このウィキペディアの記事に書いてあるけれども、「右翼は暴力団に弱い。暴力団は警察に弱い。警察は右翼に弱い。この三つをうまく使って物事を収めろ」 とある。この言葉自体は自分も新聞で読んだことがある。

実にこの洞察は鋭い。世の中はじゃんけんぽん構造になっているから、相手がパーならこっちはこっちはチョキを出す。チョキならグー、のような、要するに後出しじゃんけんでトラブルに勝てばよい、という教えなわけである。

 これは武井会長の視線からものを見ているからこのような言葉になるのだろうけれども、もっと一般的な使い方をするのであれば、「政治家は企業(実業家)に弱い。企業(実業家)は役人(行政)に弱い。役人(行政)は政治家に弱い。だからこの方法を使えば世の中は楽に動かせる」と翻訳することができる。

 つまりどういうことかというと、政治家は政治活動をするにはカネが必要だが、それを出すのが企業やその中心にいる実業家だ。政治家は生産的な仕事についておらず、政治の方向性を考えることと、税金などの予算の使い道、そして行政の監督が仕事なので、政治献金などがなければ活動がうまくいかない部分がある。なので、政治家が困ったことをするようならば、その支援者(実業家・企業)を困った政治家だから金を出すべきじゃないと説き伏せ、政治家を兵糧攻めにすれば良い。そうすれば政治家はもう動けなくなる。そんなわけで、基本的に政治家はカネを出す、あるいはもちろん票をまとめる相手の言うことをよく聞く。
 一方、企業は生産的な仕事をするが、その本質は利潤の追求ということになるので、これは法律の取り締まるところである。法律に沿わない利潤追求活動ということに認定されれば起業家はもう活動不能の状態になる。この法律の行使、つまり行政処分などという権力を持っているのが役所であり、それを司る役人なのである。そして最後、役人が使う法律を制定するのは政治家であって、その監視をするのも政治のパワーであり、また人事にも介入してくることから、役人は政治家に弱い、ということ構造になるわけである。

 武井会長は、性格的には色々な問題を抱えていたらしく、ある種サディスティックな部分も持ち合わせていたようであったが、あそこまで武富士が大きくなったのは、このスキームを押さえていたから、という部分が大きいんじゃないだろうかとも思える。警察からの天下りを入れたりするところに、日本の病理が見えたりするわけだけれども。

 さて、早速応用問題を考えてみよう。例えば、区(市)役所において、態度が横柄な職員がいたとする。しかし、直接その職員にクレームを入れても実際にはその改善というのはされないものだ。それはその職員の立場というものがあって、態度を横柄にするのがもっとも仕事をする上で楽だし、仕事もなるべくだったら少なくした方が失敗するリスクも少なくなる。何しろ減点主義の職場というのはそういうものである。しかし、その役所という職場を最終的に支配しているのは区(市)長であり、区(市)議会である。なので、その議員からクレームがくれば、職員にとってすごくマイナスの効果が現れる。だから、この場合、教えに乗っ取れば、とにかく紳士的に役所に対しては政治家ルートでクレームを付けることをお勧めする。つまり、この状況を後出しじゃんけんゲームに置き換え、相手がグーならパーを出す、ということだ。

 他にも通常の企業活動について統括しているのは行政である。もし隣のビルの工事がうるさければ、「建設課」や「まちづくり課」というのがあるし、商品に対する不具合については「消費者庁」がある。もしその行政からの許可などがあれば、業務差し止め命令などが発効されるので、行政からのクレームを企業側が無視することは事実上できない。
 しかし、何でもかんでもむちゃくちゃな要求をしても良いと言うことではない。無理をしていけば、最終的には議会の俎上に上ることになり、そこで民主主義のルールに基づいて処断されることになるだろう。しかし、地方の議会を見てみると、結構何でも好き放題やってるもんだなぁ、と感じることはあるのだけれど、そういうことを続けていると最終的には首長が変わるという疑似革命が起こったり、法律が改正されたりして、最終的に世の中のルールが修正されていくことになるはずだ。(多分)

 サラ金業界というやつも、あまりにもひどい取り立てやら、一家離散や自殺の原因、等々のおかげで、結局、「もうマトモだっていう証明のできるやつが、低金利で貸し付ける以外のことはしちゃダメ!」という法律ができることになった。改正貸金業法ってやつですね。

 (これはサラ金業界でなくて、事業者金融の話になるけれど)かつて、ナニワ金融道の真似をして「借金が払えないなら目ん玉売れ」で有名になったあの日栄やSFCG(旧商工ファンド)も潰れてしまった。後は隠した金を掘り出されて世間からのバッシングを受ける次のステージに行きましょう、の世界。

 だからこの世の中の動かし方も使いすぎには十分注意ですよ。あくまで専守防衛のための自衛活動でお願いします。
 会長のようにはならないで下さい。

(追記:「目ん玉売れ」は日栄だったようです。その後ロプロに社名変更し、会社更生法適用でまだあるみたいです。)

ここより余談。

  さて、カネの貸し借りというのは、普通にものを借りるのとは違う。よく言われるのが「借りた物を返すのは当たり前だろう」というあのセリフなのであるけれども、この貸し借りは「消費貸借契約」という、普通の貸し借りとは違った契約になっている。消費貸借契約というのは、その名にある通り、「消費」することを前提に組み立てられた契約であって、もしカネを消費貸借契約を貸せば、そのカネは貸した相手が使ってしまうし、コメや醤油を貸せば、これまた貸した相手が使ってしまうという特殊な契約だ。レンタカーでクルマを借りたら、同じクルマを返すとかいうのとは、元々ちょっと事情が違う。
 カネを貸すと言うことは、そのカネが返ってこないというリスクがあることを前提で双方が契約しており、そのカネを貸す方が「もしかしたらお金が返ってこないかもしれないよー怖いよー('A`)」と思う、ということを元々納得しているのである。そして、その借り主の方が「怖い思いをさせてごめんネ(゚∀゚)」代として「利息」というものを余計に払う、ということがあるのである。単なる利用料にプラスアルファがあるわけだ。

 だから、ちゃんとおカネを返す確率が低そうな相手に金を貸すのは「とっっても怖い」ので、利息は当然高くなるし、必ず返してくれそう、という相手に貸すのは「あんま怖くない」ので、利息は安くなるわけだ。この前ネットを眺めていたら「貧乏な人にカネを貸すのにどうして高い利息にするのだ?貧乏な人が返せなくなるじゃないか」という書き込みを読んだのだけれども、これまた「うーむ」と唸らせる一文ではあったが、貧乏だから高くするんじゃなくて、返してくれない恐れが高い、あるいは信用のない相手だから利息が高くなるのである。(信用がない≒貧乏、という図式だ)
 だから若くて月給が安くても、例えば公務員とかだったら安心だから割と低い金利でおカネを貸してくれるはずだ。

 しかし、そもそもそういうおカネを借りに行く、ということ自体が、稼ぐ額に比して余計にお金を使おうということの現れであるから、借りるの方の人間も、何かしらおかしな部分があるということになる。本当に金貸しがカネを貸したい相手というのは、借りに来ない相手なのだろう。

 サラ金のCMに出てくるあのセリフを見るたび「うーむ」と思ってしまう。「ご利用は計画的に」というあの一言(゚∀゚)。お金のご利用が計画的にできないから借りに行くんじゃないのか?(´∀`)と毎度思ってしまう。タバコのCMの「健康のため、吸い過ぎに注意しましょう」と同じぐらいなんかヘンである。健康に注意したいけど中毒になってるからやめられずに吸ってる相手に何言ってるの?(゚∀゚)っていうあの感じである。

余談終了。

 本日より、改正貸金業法完全施行ですね。
改正貸金業法:完全施行 大塚副内閣相らが街頭PR
http://mainichi.jp/life/today/news/20100619k0000m020061000c.html
同法は多重債務問題の解消を目的に06年に成立。今回の完全施行では、借入総額が年収の3分の1を超えている人は原則、新たな借り入れができなくなった。収入のない専業主婦は、借りる際に配偶者の同意書などの提出を求められる。また、出資法の上限金利を29.2%から20%に引き下げ、「グレーゾーン金利」を撤廃した。
【毎日新聞】


おまけ:
ウィキペディアで「武富士」の項を読むとこうある。
賭博黙示録カイジ(主要人物として、消費者金融を主体とする日本最大規模のコンツェルン「帝愛グループ」の総帥である老人「兵藤」(武→兵、富士→藤のもじり)が登場する)

マジかよ。兵藤のモデルって武井会長だった!?
知らない人は是非原作漫画を読むのをお薦めします。(よくラーメン屋とかに置いてありますけど、実に名作です。)



2010年6月17日木曜日

あはーんとかうふーんで透けてるという話

某サイトで紹介のあったもの。オリジナルはここです。
こんなのもあります。

レントゲンって結構おもしろいんですね。

2010年6月16日水曜日

ムダについて考える

人間、「要領がいいね」と言われると、必ずしもホメ言葉にならない昨今でありますが、いかがお過ごしでしょうか。

思えば、もう6月も半ばにかかり、2010年もあっという間に半分が終わろうという勢いです。
こんな時、もうちょっと人生を有益なものにしたい、とかガラにもないことを考えてしまうところではあるのですが、過去プログラマをしていたときに「速いプログラムを書くにはどうすればよいか」という課題がありまして、それについて色々と調べていたところ、「ループの中のコードをまず最適化する」というルールがあり、自分の中で「ガーン」と思ったことがあります。

すなわち

仮にプログラムがあったとして

処理1

ムダA

while (条件を満たすまで){

処理2
ムダB



処理3
ムダC

というようなものであったとすれば、まず何と言ってもwhileループの中の「ムダB」を最初に減らさなければなりません。もし、このループが100万回回る処理であったりするならば、他のムダを無くそうという手間が、もしそれぞれ同じだけの労力を必要とすると仮定するならば、他のムダAやCに比して100万倍の無駄を省く効果が現れるから、ということになるからなんですね。なのに労力は同じであると。

だからこういうプログラム構造を一日の動きに見立て、そこにおけるルーチンワークを見直して、もし機械化できるところはするとか、コストをかけて道具でサクっと処理できるようにするとか、まあ、費用対効果がよく現れるところではあります。一方、もうそれができていれば、たまにしか現れないムダは、そのまま放っておいてもいいのではないかと思うのですよね。ムダはムダが出てくる理由があり、うっかりムダだと思って削除すると意外に必要であったりもするからです。
特に人間関係が絡む場合は、ムダを簡単にムダだから何とかしろと言ってしまうと、それはそのムダをなんとかするための責任者たる立場になってくる可能性すら孕むこともありますし。

まあいずれにしても、やはり短い人生においては、費用対効果というものを常に考えて行かねばならないなあと思う今日この頃であります。

2010年6月15日火曜日

Windowsのフリーソフトとかについて

毎日お世話になるパソコン、なかでもWindowsXPなのだけど、やはりこれがないと皆仕事にならないだろうと思う。
ただ使い方によって生産性が全然変わってくるのもパソコンの常です。

Windowsに限らず、パソコンを使いこなすには、いくらか設定をしてあげるのと、いくらかフリーソフトを突っ込むのが吉だと思います。
特に設定においては、なるべく無駄に動いているものを減らすということと、小気味の良いツールをいくらか突っ込むということに尽きると思います。
あまり性能的に高さを求めるというのは、この世界では、後で必ずもっといいものが出てきて後でガッカリすることになりやすいので、心を守るために「買ったら負け」の信念を貫きたいと思います。
また価格がこなれてくれば、そのうちそれが当たり前になるのだという気持ちでいれば、そんなに欲しくならないはず?です。

もう具体的に自分のお薦めソフトを書きますね。
(とりあえず誰にでも効果があると思う物)

① Everything : 超高速ファイル検索ソフト (説明)(ダウンロードサイト

これは優れものです。欠点はそんなにありません。NTFSのドライブが前提というところぐらいでしょうか。
さらにランゲージパックを追加インストールすると日本語のメニューにもなります。(ヘルプは英語のままですが・・)
※ものすごいスピードでファイルを検索してくれます。もうあの変な犬(?)とかは見なくてOKです。
また、ファイル名をどうやって付けるかということについて、とても考えさせられるようになります。
自分はファイル名には

【種別】【20100615】【誰それ】何々の件.txt

という、上記みたいなファイル名を付けるようになりました。これは一種のアンカーとして、このEverythingの検索で引っかけやすくするための工夫です。
あと【】の括弧は、2chの影響でありまして、ファイルをいっぱいフォルダ内に「詳細」で並べたときに、ああ、なんかスレッド一覧ぽい、と思って、そこで目立つファイル名にするにはどうするべきか、という発想からこれになっています。また、この【】の中をカテゴリとして使用すると、ファイルを名前順に並び替えた際、同じカテゴリーのファイルが同じところに固まってくれる、というものがあります。
※■とか、☆も先頭に使うと、付箋ぽくて良い感じです。(ただ自分の中でルール分けしておいた方が良いのでは、というところはあります。)
Everythingは当然のことながらフォルダの名称も検索対象なので、フォルダの名前を凝るのもいいかもしれません。(さらにそのフォルダの中にfolder.jpgを入れておいて、キャビネット感覚を楽しむのもアリかもしれません)

Dropbox または SugerSync : ファイルを同期するクラウドサービス。

いずれもフリーで2GBまでオンラインストレージにファイルを置いておけるサービスです。自分は両方使っています。さすがに職場のPCには入れられないですが、デスクトップとノートで2台持っている人など、複数台PCを使っている人には必須のツールと言えるんじゃないでしょうか。iPhoneとかにも対応しています。もうUSBメモリは要らない感じです。(色々と危険だし)
 なお、ローカルフォルダに自動同期になるので、①のEverythingと組み合わせて使うと非常に強力です。
あるいはMacを持ってる人も、これで同期すると色々と楽なんじゃないでしょうか。

Microsoft Security Essentials : マイクロソフトの無料ウィルス対策ツール

 某所のPCマニア、A先生に教えてもらったマイクロソフトのウィルス対策ツールであって、とても軽く、しかも無料であるところがすごいです。自分はすべてこれに切り替えました。但し、ファイアーフォール機能は持っていないので、ルータの裏側にいるPCでないと安心はできません。ただファイアーフォール機能というのも結構PCにとっては重たいものですから、自分は系統上別々に分離されている方が好きですが、外で長時間公衆無線LANとかに接続する場合は、もうひとつどうにかするべく考えた方が良いかもしません。
 いずれにしても、年間何千円も取るウィルス対策ソフトのこんな良い物が無料というのはなかなかすごいです。先日も活躍しました。

とりあえず最初はみっつぐらいでしょうか。

後は、フリーソフトじゃないですけど、「Win+Rキー」で出てくる「ファイル名を指定して実行」は結構、使いこなすと便利な感じです。ある特定のフォルダを開きたいとき、c:\とか入れてリターンを押すと、フォルダが開いたりするのですが、例えば Control と入れてコントロールパネルを開いたりすると、ヒストリで残っていくので良い感じです。

2010年6月14日月曜日

書類をスキャンして、クラウドに保管するのを始めてみたテスト

【iPad自炊】 裁断機が大きくて重くて高いし邪魔だからキンコーズでやってもらったよ
http://www.ideaxidea.com/archives/2010/06/ipad_kinkos.html

この記事、おもしろかったので、自分もやってみました。
自炊とは、自分でスキャナを使って、(特にiPad 等で読める)PDFファイルを作ることのようです。

自分の場合、書店で買った本を裁断するのは、ちょっと心理的にも結構抵抗があります。なので、スキャンするようなものは、結局、「自ら手で書き込みするような書類」にするといいんじゃないかなーとか思います。で、またそれを紙に印刷したり、OCRにかけてみたり、検索の対象にしてみたり・・、まだちょっと研究の余地あります。後、書類が大量になってこないと、検索などでの電子化による投資効果は見えてこない感じです。

さて、スキャンをするための裁断という行為は、仕上がりを考えると、やはり素人がやるもんじゃないような気もするので、もうキンコーズでいいよ、という感じです。

こういった書類を、DropBox等でどこのPCでも気軽に読めるというのは、やってみると結構革命的な感じがします。どこでも大量のドキュメントがサクサク?読めますよ!(自分の場合、普通のパソコンで読むわけですが)

使って天国、作って地獄な感じです(゚∀゚)



↑自分はこれ使ってます。

女性を活かす職場?

自分は女性の多い職場で働いてるので、何故社会一般に女子の給与の方が一般的に安いのか、よく理解できなかったが、最近になっていくらかよくわかるようになったような気がする。
女性は、当然のことながら女性的な発想で、特に独特の注意力を持っているので、仕事で、お客様に対し、こまやかなサービスを提供しようと考えた場合、当然仕事仲間としてメンバーに入れた方がいいが、残念ながらこういう色々なメリットがある一方で、デメリットも存在する。

その最たるものは、何と言っても、人生における「仕事の至上性」という考え方が通じないことだ。
さらに言えば、女性はその宿命として子供を産む性であることと、一般的に「育児の中心になる」性という役割があるため、その使命を「仕事」というものと両立させようとしたとき、どうしても仕事とぶつかる部分がある。

例えば、小さな子供のいる女性が普通に働いていたとする。当然、仕事は時間を制約するところがある。仕事には相手があるからだ。それで、子供を持っている女性はまず確率的に、熱発などの子供の病気に見まわれる。すると家庭では母親というものが必要になる。そうすると、「今日は子供が熱を出したので、仕事には行けません」という話になる。
一方、上司の方も、子供の健康などどうでもいいから職場に来いとは言えなくなるので、結局、出社しないということを許さざるを得ない。子供は金儲けであるところの仕事よりも尊い存在なのだ。
しかし、その結果、賢い上司は何をするようになるかというと、「その女性がいなくても仕事が回るようにするにはどうするか」「客先に迷惑をかけずに仕事を進めるにはどうするか」という発想になってくる。

結果、「女性を仕事の中心から外す」という選択をすることになることがある。
さらに子供のいない若い女性が職場にいるということでも、同じようなことが起きる。例えば、何か重要な仕事に若い女性を付けたとする。そうすると、「素敵な彼氏と結婚するので辞めます。」といい出す(確率が高い)。結局、じゃあある程度年の行った女性ならどうかというと、今度は「おじいちゃんの世話が」「おばあちゃんが病気で」という話になってくる。

すべての女性がそうだとは言わないし、家庭やプライベートより仕事を優先させようという女性がいることも確かなのだけれども、おしなべて家庭があるとか、特に子供がいるとか、妊娠をするかもしれない、ということは、やはり職場においては大事な仕事を本当に任せられるのか、という意味においては、実は上司からすれば、心配のタネであったりする、というのが本音というやつだろう。

そうすると、その「突然職場からいなくなるリスク」を、「中心から外す」という対応にするか、あるいはそのリスクプレミアム分を「低賃金」というもので補ってもらうか、という発想が出てくる。
つまり、たまに損しても、普段安く使ってる人ならいいじゃん?という発想になってくるわけである。

しかしこの状態が是とするべきではないという発想は持つべきだとは思う。リスクがあるなら、リスクを分散すればいいというのはあるのだから。
もし優秀な女性がたくさん雇用できるほどの職場であるならば、一人ぐらい欠けても仕事が回るような形にする、というのがまず挙げられるだろう。つまり、ある1人の誰かが、何か他に置き換えのできない仕事をするのではなく、10人のチームで10人分の仕事をするとか、そういう感じ。そうすれば、10人のうち、1人が欠けても他の誰かがフォローできるし、そのフォローする人も自分がフォローされる立場になることもある。さらにその誰かをフォローする、ということには抵抗を感じないような組織作りが可能なんじゃないかとは思う。

しかし、「他に余人を持って代え難い」仕事をするから、収入が上がるという側面はある。一方で誰かに簡単に置き換えのできる仕事をするというのは、収入を上げたいと思っても、競争に埋没するのでなかなかうまくいかない。

ならば、「他に類を見ないサービスを提供できるようなチーム」という、ある女性を含む仕事チームがあって、それが世の中において他にない価値を持っていて、メンバーそれぞれが大きな収入を上げることできる状態というのが、実は一番、女性にとっては最も居心地が良く、収入の上がる職場環境と言えるのだろうとは思うのだけれども・・。

具体的にそれを作るのは、相当考えないとダメっぽい。

2010年6月12日土曜日

いい本の探し方

ネットが普及した時代のおかげで、今は逆にまた本などの文字を読むという習慣が戻ってきたような感じもある。特に若者世代はテレビも見ないでケータイ中心主義の社会に生きている感じがする。その発端は電子メールの爆発的普及からだと思うのだけど、普通の会話に比べて、メールの利点、言い換えれば文字に起こす利点がある。それは:

① メールの内容=メモである、ということ。
 例えば普通に会話していても、電話番号や住所など、後で参照したい情報はメモに落とし込むことになるわけだが、最初からメールで送っておけば、相手にその情報を書くという手間を減らせてあげられる。

② 一応、頭の中で咀嚼した内容を相手に伝えられること。
 普通にしゃべっていても、自分の言っている内容が「本当か?」とか思うことがある。書いた物を相手に送るのであれば、一度、すべて俯瞰して自分の書いた物を確認することができる。結果、相手に誤解が生じにくくなる。

③ コピーが簡単。
 書いたものは、特にIT技術を使うと、コピーが簡単である。関係者に一斉通知もできる。つまり、同じことを何度も言わなくても良い。これは非常に便利である。

 さて、そんなわけでネットのおかげでテレビを見る時間が減った分、文字の読み慣れが進んだような現在、本当におもしろいコンテンツは、やはり昔ながらの「本」にあるように思える。
 iPadを見ていると、広い意味で、IT機器というのは「本」の発展版なのかな?と思えることがある。元々、本は著者が著したい情報、あるいは知識そのものを紙に綴ってきたもので、究極的に言うと、文字列の集合体でしかない。しかし、これに意味や知識がまず載っていて、人間同士時を超えた情報共有が可能になってきたわけだ。これをベースとして、ここに出版という技術が登場すると、その情報が多くの人と共有できるわけであるから、結果として多くの人たちに知識を与えるということになる。「本」→「印刷技術」という意味で、今、本2.0の時代がここ数百年続いてきており、人間の社会文化の急激な発展を支えてきた。

 で、さらにコンピュータは基本的に文字をデジタルの0 1 に置き換えることで、紙を前提としない情報のコピー、つまり、「バーチャル印刷」を行ってくるようになったわけで、紙という資源を前提としない印刷ということで言えば、本3.0の時代になったような感じもする。これは紙資源も必要としてないし、情報自体がコンピュータのような機械そのものの挙動を変えたりすることができるようになった結果、検索もすごく速くできるようになった。
 この本3.0時代において、グーグルのような会社が現れたわけだけれども、その検索というものを効率化するための「ページランク」という考え方がある。これは良質なページ(情報)からは、良質なページがリンクされている、という概念で、またそのような良質なページから少しだけリンクをされているようなページの方が、ゴミ情報同士でたくさんリンクし合っているページよりもランクが高い、というような考え方で、良質なページを引きだそうというものだ。
参考
http://homepage2.nifty.com/baba_hajime/wais/pagerank.html

 実は、これ2.0時代の本にも有効なんじゃないか、と思う。まず良書であるところの入門書を手に入れ、そこから参考文献として引用されている本を読んでいく、ということであり、特に色々な良質な本から引用されている本には、重要なことが載っている、という風に解釈することができる。自分の中で咀嚼できずにあった知識も、実は色々な本から引用(リンク)されているところが多い部分であるというのであるならば、実はそこは重要な情報であるから、そこを一生懸命読むべきだと判断することもできるんじゃないかと思ったわけだ。

 いろんな本を片っぱしから乱読する、みたいな話を、勉強する人たちの間でよく聞くけれども、本の内容にも実際にはクオリティの高さというのはまちまちなので、すべてを同じペースで読み進める、というのは、実は効率は良くないのだろう。乱読する、大量の本を読んで大量の知識を身につけたいとき、重要な部分は、やはり「リンク」と「キーワード」であろうと思う。大量の情報が簡単に集まる今は、幸せな時代ではあるけれども、一方で重複する情報をどう扱うかについては考える必要があるから、まずはざっと読んで「リンク」と「キーワード」を拾っていって、元々、本当に最初にアイディアを提供してきた「タネ本」に到達するのが、やはり効率が良いのはないだろうか。で、たいていタネ本を書いた著者というのは既に大御所であることが多いけれども、大御所の大御所たる物の考え方に触れるのが、実は最も楽してすばらしいアイディアを吸収する方法なのではないかと思えるのである。

 実はこれ、人間関係にも応用できるような気がする。いい人の友人はいい人、という意味では価値ある人間関係を構築するには、このリンクをたどっていくのが一番いい。
 問題は、自分が価値ある人間かどうか、そこのところが微妙でなかなか友人が増えていかないことなのであるが・・。

ある女子の野望

過日、幸運にも結婚願望がある、という女子と話をすることができた。
実に興味深い話だったので、ここにメモ投稿をしておきたいと思う。
まあ、ひとつの例だとは思うが、あまりにもおもしろかったので、忘れたくないので投稿。

その子に、「どういう男性が好きなのか?」と尋ねたところ、 要約すると以下のような感じだった。

① ある程度許せるルックス
→ 一番重要視するところではないが、ある一定以下のパラメータではダメ。

② 賢さ
→ 学校とかで勉強ができていた方が良いらしい。
結局、勉強とかができるというのは、仕事(企業内)で成績の良さに反映してくるので必要ということらしい。確かに一流大学とか出ているやつは仕事にソツが ないように見える。

③ 安定した職業に就いている
→ できれば自分の実家の近くに、35年ローンで家を買ってもらいたいとのこと。

つまり、自分の生活の安定性と、ある程度のスペックを満たす子供が欲しいという、生物学的に見てとても適合的な話であった。

特に今のように夢のない世の中になると、安定性がキモになるのかもしれない。

しかし、そのために戦略的な動きをしているのかというと、必ずしもそうではない。女子も自分の力だけで世の中を渡っていけるのであれば、もちろんそれを目指したいが、もちろんそうもいかないので、上記のスペックを満たす男を確保しつつ、さらに自分のわがままや自己実現を要求していき、相手にその条件を飲ませられれ ば最高というところなのだろう。

また一般的に、ある程度、能力値の高い女子になってくると、若い内に自分の力だけで自分の希望を実現してきたため、自分中心で人生の方向性の決定をし、行動をする習慣がついているようだ。(そしてある程度、「やってみたいこと」が既に実現されていることが多い。)


結果、「これまで一人である程度、自己実現をしてきたが、最後の壁が結婚」であるわけだ。

これまで、一人で色々とやっては来たが、次は相手のあることなので、なかなかその辺の頭の切り替えが難しい部分でもあるようだ。

さらに言えば、実際に上記のようなスペックを満たすような男には、その辺の下心を持った女子の大群が群がることになるため、彼女の要求を飲むような男は なかなか存在しないか、あるいは既にすごく若い内に売れてしまっているかのどちらかである。

また基本がわがままを相手にのませようという考えが中心に要望の基本に設定されているため、男側がストレスを感じることが多かろうと考えられる。 もし首尾良く結婚したとしても、おそらく男側が浮気するようなところから生活が崩壊してくる予感がする。

2010年6月11日金曜日

名簿売ります。


名簿売ります、というFaxが職場に来た(゚Д゚)
見ると、お金を持っていそうな人たちの名前が・・。公務員とか、一流企業勤務者とかの名簿は、割と金融会社が好きで買うという話を聞いたことがある。お金に困っていることがあっても、きちんと回収しやすいということもあるけれども、誰かにカネを貸してくれと頼むことができないからとも聞いた。
あとは先物投資家とか、アダルトDVD購入者2010とか、おもわず(^m^)プ となってしまうものもあったりする。
こういうのに名前が載ってしまうと、会社にまでどんどん営業電話がかかってきて本当に困ったことになってしまう。
こういう名簿を売るのをやめさせる法律を作ったらどうか(゚Д゚)、と書こうかと思ったけど、単にアングラ化して、余計に高値で取引されるだけかもしれないから、とりあえず言うのはやめとこ。
昔、某楽天とかで情報流出とかの事件があったけど、未だにこういう形で流れてるのかなぁ。

普段使いPC


DSCF0591, originally uploaded by caffe1cac1d.

今日書いた物がいまいちなので、とりあえず自分の環境をアップです。


Apple iMac 20inch, Eizo S2410W, iPod touch, Panasonic CF-W7, ScanSnap S1300, Logitec Mouse, FILCO FKB108Z

iMacは動作音が静かなのが気に入っています。結構、BootcampでXPを使ってる時間が多いです。マルチディスプレイにしています。


2010年6月9日水曜日

IT世界も政権交代終了?

マイクロソフト時代が終わり、アップル時代になったのかもしれないと先日のニュースを見て思ったところだったのだけど・・・。

Apple、株式時価総額でついに Microsoftを抜く
http://jp.techcrunch.com/archives/20100526apple-microsoft-market-cap-2/

最近はスマートフォンへの流れというのが、新型のiPhoneの発表によって加速している感がすごい。 っていうか、世間を歩くとみんな持ってるよ!iPhoneを!(゚Д゚)という感じである。(もっとも、子供はみんなDSを持っているわけなのだけれども。)

クリティカル・マスという言葉があってこれは、日本語で「臨界点」と訳されることが多いみたいだけれども、

http://www.sophia-it.com/content/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%B9 によれば、

ある商品やサービスが市場に登場すると、最初は最も先進的なイノベーター(革新者)と呼ばれる消費者層に受け入れられ、次に新しいものに敏感なアーリーアダプターと呼ばれる利用者層に広まっていく。それから徐々に、保守的な利用者層に広がっていく。このとき、市場全体の普及率がクリティカルマスに達すると、それまでの普及率の伸びが一気に跳ね上がると指摘されている。クリティカルマスとされる普及率は、市場の約 16%であると言われている。


 とある。16%というと、iPod Touchも含めれば、自分の周りに限れば、この「クリティカル・マス」を、既に突破してるんじゃないか?とも思えるのだ。

 もし、この数値を超えてくれば、社会にある一定の周辺の市場ができ、さらにiPhoneの存在を前提にした商品というものが増える。その周辺の製品群が、またiPhoneそのものの普及率を押し上げる、という形になってくるということなのだろう。
 これまで、いわゆる日本の「ガラケー」と呼ばれる携帯電話は、その高機能さとは裏腹に大きなデメリットがあったと思う。それこそが「パソコンとの連携の弱さ」であって、外で収集したデータ、例えばはじめて会った人の電話番号やメールアドレスのデータをPCに持ってきて処理、みたいなことがなかなかできなかったか、あるいはやってみようとすると非常に面倒くさかったことだ。

 パソコンに打ち込んだデータから携帯への転送というのも、別途ソフトを買ってきてやっている人が多かった。もちろん、元からそういう概念での設計にはなっておらず、純正じゃない製品同士ではないのだから、同期機能は弱い。
化けたり、データが消えたり、あるいはモッサリしてたり、うまく認識しなかったりしたものだ。
 しかし、iPhoneだったら、もう周辺機器のひとつとして「同期」が可能であり、ほとんどすべてのデータをiTunes経由でやりとりできるというのが、まずとても便利だ。他にも他者との共有に便利なGoogleカレンダーとか、SugarSyncやDropBoxみたいなもろにファイル同期ソフトもあったりする。
 ついに「自分」のデータをすべて「母艦」たるPCに集めて、楽して自分の行動を俯瞰できる時代であるだけでなく、外にいても自動で勝手に同期してます、という世界に突入している。


 さらに、次に出る新型のiPhoneはBluetooth経由のキーボード入力にも対応しているようなので、ひょっとしたら、外でノートパソコンを使う人の多くもこちらに移行する可能性もあるような感じである。ここまでスマートフォンが進歩してくれば、別に重たくて設定が面倒なモバイルノートは、本当に「重たい」仕事をする人以外、必要でなくなるということはあるのだろうから。

 思えば、ビルゲイツが率いていたマイクロソフトは、Windows CEみたいなOSをものすごーく昔から開発していたし、タッチパネルのXPもすごーく昔からあった。それなのに・・・、今のAppleと同じことができたはずなのに、逆方向に暴走しているようだ。重たいVista、それまで人々が慣れ親しんだオフィスにリボンを付けてみたり、あまつさえ長く培ってきたExchange技術が会社組織のみで終わり、MobileMeのようなApple純正同期ソフトが現れたり・・。

 かつて、あのネットスケープをIEで潰したような鬼気迫る感じの行動があまり見えない。  やっぱり、この手の企業はカリスマがいないとダメなのだろうかなーとか思ってしまった。


追記:ちょっとあちこち変なところを直しました(´Д`)

2010年6月6日日曜日

企業組織について考える

池田信夫氏のブログに、おもしろい記事があったので読んでみた。

企業はなぜ存在するのか
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51409536.html

話の内容は、「なぜ会社が労働者(社員)を雇用するのか。(社長以外)すべてアルバイトだけで成り立つ会社がないのはなぜか」というものであって、これを分析している。結局のところ、会社は資本があって、それを投下して仕事をする。この資本は回収できない(サンクコストになる)ので、経営者側と社員との長期的関係が必要になるから、というのが理由になっている。

もし仮にすべてをアルバイトとして雇用したら、簡単に解雇することができる反面、アルバイト側が半分ぐらいまで仕事を終わらせた後、簡単に給料を上げろと交渉してくることが可能になる。アルバイト側からすれば、途中までの給与をもらってみんなで辞めても、いつ解雇されるかわからない状況なのだから元々状況に変わりがないのだ、という発想がある。なので、こういったことが頻発するようになるわけだ。なので、これを避けるため、ある程度資本家に近い存在としての労働者、つまり社員が存在すれば、いつクビになるかわからないという心配をしないで良い代わりに、仕事の途中投げだしとか、引き返せない状況まできたところでの給料上げろ交渉がなくなる、ということになる。

さらに、ホリエモン氏のブログにはこうあった。

ふと考えてみた民主党の過剰な労働関係規制について
http://ameblo.jp/takapon-jp/entry-10549910978.html
しかし、すでに大量の社員を抱える会社のオーナー社長はいざしらず、私のように会社をクビになったり、うまいことバイアウトしてそれなりの資産を持っている者は、今の日本の状況だと再び会社を作り雇用を創出することなど、あまり考えないだろう。

だって損なんだもん。一生懸命会社を大きくして雇用を創出しても揶揄されるだけ。安い給料でこきつかってるとかね。私なんか本当にのべ数人の受付女子しか派遣を受け入れなかったにも関わらず、ほとんど正社員だけだったのに揶揄されている。
だからもう面倒なので社員は雇わない方針でいきたいなーなんて思っていたりする。


考えてみれば、正社員という存在は、経営者の分身ということでなければ、雇用して仕事を与えることがメリットになってこない。実際世の中の側だって、ある正社員が名刺を切って仕事をすれば、その会社の人間として扱う。個人ではなくて、企業集団の代表としての個人。例えどんなに出来が悪くても、それなりの(相手会社に対する)配慮と敬意を持って接するのだ。(だから大企業の社員は、それを自分の実力と勘違いするという痛い感じの人もいるわけなんだけれども。)そして、アルバイトを派遣に置き換えたところで、「大事なところでサヨウナラされる」という意味においては話の構造が同じなのである。

ホリエモン氏は外部の人間がいる前でも、平気で社員を罵倒するようなことをしていたと聞いたことがあるが、これは社員を使うという意味においては、最も下手なやり方だろうと思われる。 結局のところ、社員は外部から見れば経営者の分身なのだから、自分の分身がスキル不足であることを客先に宣伝するというデメリットを発生させるわけである。一方で、置き換えしても可能であるような部分の人材も正社員にしてみたりと、どうも組織を使うには不向きな性格が読み取れる。

池田ブログでは、高度成長が終わった日本の会社の状況について、労使協調できた今までの日本の会社について、会社が危機に陥ったときは「何も決まらなくなる」と書いている。それで結局、「株主」、言い換えれば会社の持ち主が、自らの資本をどうするか決定するべきだ、と続いていく。 つまり会社というのは、資本(カネ)を投入して、それ以上のカネを生み続けるための一種のバクチのための装置なので、いくら賭けるかはバクチをする人、パチンコ台が装置とすれば、玉を買ってきて打つ人がその決定権を持つ存在で、その最終的な責任を持つ人、リスクを背負う担当の人に「いくら賭けるのか」を決めてもらわなければならないということになる。つまり、株主こそ台を打つ人であるようだ。
結局、社長、社員、アルバイトのいずれもが、すべて「中の人」であって、装置を動かすためのCPU、基盤、周辺機器のようなものなわけだ。 そして株主がユーザーになる。

さらに言えば、会社が社会にとってプラスの存在になるかマイナスの存在になるかは、結局は最終的には株主が決めること、ということになるだろう。ホリエモンも、人付き合いが苦手なら株主になって裏から動いた方がいい。わがまま放題は可能だし、株主がたくさんいるなら民主的なシステムになっていて、決定権やリスク、そして利益も分配されるから、個人の暴走も押さえることが出来る。結局、これが自然の摂理というものなのかな、と思う。

2010年6月5日土曜日

iPadどう思う?

割とiPadフィーバーが起こっているような昨今ですが。それについて雑感を。

① そもそもiPadを何に使う?
 これ、最初電子リーダーって触れ込みだったけど、徐々に「大きなiPhone」という話になりつつある感じ。世間話で「iPadを落として割ったら、中からiPhoneが出てきた(笑)」みたいな話があって、(ロシアのお土産の)マトリョーシカですか!とつっこみを入れたわけなのですが。
 いずれにしても、魅力的なソフトウェアがどれぐらい増えるか、ということじゃないでしょうか。そこが増えてくるまでには様子見の部分はあるのだけど、既にiPhoneのソフトが使えるというのは強いですね。このあたりのビジネス展開はスティーブ・ジョブズならでは、というべきなんでしょうか?

② パソコンは要らなくなる?
 実は10年前から、「携帯が発展してパソコンは要らなくなる」とか言われてきた。パソコンが要らなくなる、というのは数年に一度、周期的に出てくる話なのだけど、もちろん、そんなことはなくて、仕事の道具としては、カスタマイズ可能で安価で、パワフルで、使いやすい今のWindowsマシンは既にコモディティであって消えることはないとは思う。ただし、これはあまりに一般的になってしまった製品であるがゆえに、結局、マイクロソフトがこの市場で今の位置をずっと維持し続けるというのはおそらく難しいと思える。WindowsでOS市場を制覇はしたけれども、ビルゲイツがいなくなってからというもの、重すぎるVistaやOffice2007のリボンやスマートフォンへの出遅れを見ると、少々経営センスが欠けているなという印象がある。一方、ファイル形式、データ構造、ソフトウェアの互換性の部分、マイクロソフトがこの市場を独占的に維持してきた部分が瓦解してきている感じもある。

③ 次のステージへ行きましょう?
 ソフトバンクの孫社長みたいに「インフラを制覇する」とか、グーグルのように「PC上で扱う情報をすべてをクラウド化して制覇する」とか、そっち方向にいかないと今後の成功は難しい感じではある。方向性に多少のずれがあるにしても、一般的にパソコンで得られる利益は、自らのデータを自らで加工できるというところに尽きる訳なのだけど、高速なブロードバンドが発展すれば、端末はどうあれ、やりたいことはネット上の安全なストレージに保管しておいた方がいい、という動きにはおそらくなるんだろうとは思う。外で使うなら大きなノートパソコンより、iPadクラスの製品やスマートフォンが便利だろうし。

 結果、市場におけるシェア争いは、ハードウェアであるプラットフォームではなく、そのクラウドのデータを誰がどうストレージするのか、セキュリティはどうするのか、そして端末で動くソフトウェアはどこが制覇するのか、という流れになっていくのだと思われる。
 そこを制覇したい、ということで、iPadはアドビのフラッシュを排除するという動きになってきている。つまり、端末やブラウザのようなところではなく、その「クラウドとユーザ」の間を取り持つミドルウェア的なソフトウェアの覇権は、いったいどこが取るのか?という争いにシフトしてきているわけだ。

 これまでCDや新聞、出版、テレビ、ビデオなどのソフトウェアは媒体を中心にしてきたものであったが、これをすべて統合するキモはここにあって、しかも顧客が対価を払ってこのサービスを受けるという筋道、すなわちマネタイズのためのビジネス基礎作りでもあるから、ここら辺の競争はさらに激化していくのだろうと思う。
 このあたり、あんまり日本企業が参加してない感じがするのは自分だけ?


ご参考
http://www.yomiuri.co.jp/net/report/20100603-OYT8T00741.htm?from=navlk



「次のステージに行きましょう」ってだけで貼りましたw

都心の住まいについて考える


View from Osaki station

某ブログにこんな記事が・・

うさぎ小屋2.0
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51700208.html

この記事の是非についてはさておき、自分にとって快適な住まいというものについて考えてみたい。自分は広い家が好きだけれども、一方で掃除が面倒なのもイヤだし、維持費もかかるのもイヤな感じである。一方で、交通が便利だったり、近所に友達が住んでいたり、共有スペースがあったり、おいしい料理等々がある便利な街に住んでいる方が重要なのかもしれない。
おそらく自分が日常的に住んでいて、家族一人あたり20平米もあれば良いと思われる。ブログ記事にもあったように、実はもう電子化してしまえば、本もCDもビデオも全部サーバに突っ込んでやればいいという流れになってきているようなので、そうなるとますます広く部屋を使えるようになる。さらに、都会ではおいしい料理屋とかカフェもあったり、どこでも無線LANもあったりするので、寝る場所と洋服置き場以上の意味は、実は家にはなくなりつつあるのかもしれないと思うこともある。

他に何故東京にばかり人が集まってくるのかと言えば、やはり刺激があるのと、人間関係が適度にゆるいからじゃないだろうか。田舎に住むと、娯楽がないせいか他人のやることが気になってしょうがないという人が多く、さらに人よりちょっと成功する感じになると足を引っ張りにかかるところもあって、特にお金持ちになってくると自宅の近所で買い物をしなくなる、という話を聞いたことがある。

他にも、①日本の少子高齢化と、②建築技術の発展を挙げたい。これはどちらも未来を暗示しているんじゃないかと思えるからだ。①は、不動産に対する需要そのものが減っていくことと、②は、不動産の供給そのものが増えていくことを示す。つまり、建築技術がどんどん発展すれば、容積率を増やして高層化したり、あるいはこれまで利用できない場所も開発でき、あるいは便利なところがますます高度化するということを意味する。つまり、日本全体の人口は減る一方、都会の土地(床面積)はますます増えるということなのである。
そうすると、需給バランスによって、不動産そのものの価格は間違いなく下落していくだろう。もし下落すれば、今度は地方の富裕層と若者をますます都会が吸収することになるだろう。結果、都会だけがどんどん経済的に増殖し、巨大化し、高度化し、人口が密集して行くだろう。

そして今、木造平屋の一戸建てみたいな建物がいっぱい建っているところはある。おそらく、そこに住んでいるだろう高齢者がいなくなって巨大な更地が出来た後、そしてまたそこが開発され、東京の巨大化はさらに進んでいく、そんな流れになって行くんじゃないだろうか。

2010年6月4日金曜日

菅さんが総理大臣になったんだって

昔、厚生労働大臣時代、失言したということでカイワレ大根をモリモリ食べたり、頭を丸めてお遍路の旅に出たり、色々な失言や失敗を乗り越えて、ついに総理大臣になった菅さん。弁理士の資格も持っているそうだけど、新しい日本をうまく設計してくれるのだろうか。

しかし、驚いたのは、枝野幸男さんを幹事長にしようということで名前が出ていること。これまで小沢さんが設計してきたであろう、来る参議院議員選挙を、まったく反対派と思えるこの人にやらせようとすれば、相当の反発が出るんじゃないかとか、思わず勘ぐってしまう。そうでなくても民主党として色々な約束も小沢さんと各種団体の代表の間で色々な約束をしてきたであろうから、その部分に関しては、「本当にあの約束守ってくれるの?」という団体の偉い人側からも疑念を持たれかねないわけで、そうすると参院選にはマイナスに働いてしまうだろうと思われる。そういう人事を見ると、「んー、最初からちょっと間違えましたか?」とかいう考えが一瞬頭をよぎってしまう。
もっとも、今まで「陳情は党で一括して処理」とかやっていた小沢さんのやり方に対する反動なのかもしれないけどね。

都心の土地について考える


DSCF0564, originally uploaded by caffe1cac1d.

たまに高速道路にのって地方をクルマで回ってみると、そのさびれっぷりには驚きを感じてしまう。まさにシャッター通りいっぱいありますの世界である。

一方、都心はこの不況だというのに、結構新しいビルが建ち続けている感じだ。それも2〜3年ぐらいでバシバシ建ってしまうのを見ていると、建設テクノロジーの発展を感じる。うちの職場の近くにも22階のビルが建った。ただいま、引っ越し中であるようなのだけれども、この発展する地域とそうでない地域、いったいどこが違うのかとつい考えてしまう。

ひとつは、やはり利便性とステータスだろう。ある程度成功した企業がこういうところにオフィスを持とうとするのは理解できる。もうひとつは、地方で仕事をすると「地域性・公共性」がとても重荷になる部分がある。企業というのは、その時代によって活況を呈するところと徐々に没落する部分があるのは、仕方ないことだ。だが、地方では、ある程度の成功を成した企業(や、起業家)はその地方への貢献を求められる場合が多い。このつきあいは結構なコストになるわけだけれども、例えば海外や各地方にブランチを持つ企業というやつは、逆にこういった企業との地方(のボス?あるい親玉??)みたいなとのつながりがマイナスになる場合もある。

さらにもうひとつ、土地に関して言うならば、特に皇居周辺の区には、武家屋敷や神社仏閣などなど、昔から「ひとまとまりの土地」として存在してきた歴史がある。なので、高度利用のためのインフラが備わっているのと同時に、大きな建物を建てようとする際、権利関係がまとまっていて仕事がしやすい、という部分も存在するようだ。例えば豊島区なんかは僕は好きな土地なのだけれども、一方で住宅密集地があって、しかも古い木造家屋が中心だったりする。これは大地震や火災などでは、最も被害が出るような場所になるだろうと想定されるけれども、そこをすべて整理整頓して近代的な街にしよう、という発想はあまり生まれないようだ。何故ならば、小さく入り組んだ権利関係がそこにあって、大きな建物を建てようにも多くの権利者が納得するような形にするにはとても大きなコストが発生するからである。なので、結局、高度に利用された地域は、どんどん高度に利用され、その高度に利用された建物がさらに地下鉄や道路などのインフラを呼ぶ、という結果になるのだろうか。

しかしこの住宅密集地、あと10年も経つと、住んでいるのは高齢者だけとか、空き家ばかりという状況になるかもしれない。そうすると、日本中の住宅密集地が、ある日突然巨大な更地になるようなことが次々生まれるような事象が日本中で起こるようになると思う。

2010年6月1日火曜日

Youtube 投稿テスト



(HD) Tokyo Monorail -夕方の東京モノレール- 01
くるり「ワールズエンド・スーパーノヴァ」

かっちょいいです。
2:25あたりに出てくるポンジュースがいい味を出している。




掻き消してしまわないように 二つの黒い目が夜に輝いても
冬の雪原に茹だる炎天下 鈍る皮膚感覚 僕を忘れないでよ

かっちょ良すぎる(´Д`)