2010年6月9日水曜日

IT世界も政権交代終了?

マイクロソフト時代が終わり、アップル時代になったのかもしれないと先日のニュースを見て思ったところだったのだけど・・・。

Apple、株式時価総額でついに Microsoftを抜く
http://jp.techcrunch.com/archives/20100526apple-microsoft-market-cap-2/

最近はスマートフォンへの流れというのが、新型のiPhoneの発表によって加速している感がすごい。 っていうか、世間を歩くとみんな持ってるよ!iPhoneを!(゚Д゚)という感じである。(もっとも、子供はみんなDSを持っているわけなのだけれども。)

クリティカル・マスという言葉があってこれは、日本語で「臨界点」と訳されることが多いみたいだけれども、

http://www.sophia-it.com/content/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%B9 によれば、

ある商品やサービスが市場に登場すると、最初は最も先進的なイノベーター(革新者)と呼ばれる消費者層に受け入れられ、次に新しいものに敏感なアーリーアダプターと呼ばれる利用者層に広まっていく。それから徐々に、保守的な利用者層に広がっていく。このとき、市場全体の普及率がクリティカルマスに達すると、それまでの普及率の伸びが一気に跳ね上がると指摘されている。クリティカルマスとされる普及率は、市場の約 16%であると言われている。


 とある。16%というと、iPod Touchも含めれば、自分の周りに限れば、この「クリティカル・マス」を、既に突破してるんじゃないか?とも思えるのだ。

 もし、この数値を超えてくれば、社会にある一定の周辺の市場ができ、さらにiPhoneの存在を前提にした商品というものが増える。その周辺の製品群が、またiPhoneそのものの普及率を押し上げる、という形になってくるということなのだろう。
 これまで、いわゆる日本の「ガラケー」と呼ばれる携帯電話は、その高機能さとは裏腹に大きなデメリットがあったと思う。それこそが「パソコンとの連携の弱さ」であって、外で収集したデータ、例えばはじめて会った人の電話番号やメールアドレスのデータをPCに持ってきて処理、みたいなことがなかなかできなかったか、あるいはやってみようとすると非常に面倒くさかったことだ。

 パソコンに打ち込んだデータから携帯への転送というのも、別途ソフトを買ってきてやっている人が多かった。もちろん、元からそういう概念での設計にはなっておらず、純正じゃない製品同士ではないのだから、同期機能は弱い。
化けたり、データが消えたり、あるいはモッサリしてたり、うまく認識しなかったりしたものだ。
 しかし、iPhoneだったら、もう周辺機器のひとつとして「同期」が可能であり、ほとんどすべてのデータをiTunes経由でやりとりできるというのが、まずとても便利だ。他にも他者との共有に便利なGoogleカレンダーとか、SugarSyncやDropBoxみたいなもろにファイル同期ソフトもあったりする。
 ついに「自分」のデータをすべて「母艦」たるPCに集めて、楽して自分の行動を俯瞰できる時代であるだけでなく、外にいても自動で勝手に同期してます、という世界に突入している。


 さらに、次に出る新型のiPhoneはBluetooth経由のキーボード入力にも対応しているようなので、ひょっとしたら、外でノートパソコンを使う人の多くもこちらに移行する可能性もあるような感じである。ここまでスマートフォンが進歩してくれば、別に重たくて設定が面倒なモバイルノートは、本当に「重たい」仕事をする人以外、必要でなくなるということはあるのだろうから。

 思えば、ビルゲイツが率いていたマイクロソフトは、Windows CEみたいなOSをものすごーく昔から開発していたし、タッチパネルのXPもすごーく昔からあった。それなのに・・・、今のAppleと同じことができたはずなのに、逆方向に暴走しているようだ。重たいVista、それまで人々が慣れ親しんだオフィスにリボンを付けてみたり、あまつさえ長く培ってきたExchange技術が会社組織のみで終わり、MobileMeのようなApple純正同期ソフトが現れたり・・。

 かつて、あのネットスケープをIEで潰したような鬼気迫る感じの行動があまり見えない。  やっぱり、この手の企業はカリスマがいないとダメなのだろうかなーとか思ってしまった。


追記:ちょっとあちこち変なところを直しました(´Д`)

2 件のコメント:

  1.  Palm OSが一時、流行しました。そのデバイスはまさに「手のひら」サイズでした。衰退した原因の一つは操作の煩雑さにあるように思えます。iPhone/iPod Touchは、その直感的な操作性が流行の要因かと思います。
     その一方で、わが国では、iPhone/iPod Touchを愛用するグループと、無関心なグループに2極化しつつあるように思えます。無関心派は、iPhone/iPod Touchを多機能携帯または、多機能音楽プレイヤー程度にしか認識していないようです。Apple社は日本でのシェアを伸ばすには、苦戦を強いられるように思えます。その証拠に、手に入りにくいはずのiPadのテレビCMを頻繁に見ることができるからです。
     米国の病院で働く日本人医師の話しでは、医療現場で、iPod Touchは当たり前のように使われているそうです。診断基準、薬物情報、学術論文をいつでも閲覧できるので重宝がられているようです。Apple社は日本の医療機関にそのシェアを見出せば、新しい動きが得られるでしょう(もう、既に検討しているのでは?)

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  2. コメントありがとうございます。
    当ブログの一番乗りコメントを頂き、誠にありがとうございます。よろしくお願いいたします。

    Palmは自分も興味はあったのですが、結局あまり触らずじまいでした。そこいくと、iPod Touch/iPhoneは操作性の高さが普及に一役買っているのかもしれないですね。

    特に医療機関は大量の情報を扱うところですから、もしそういったソフトウェアが日本にも現れたら、案外あっと言う間に普及して、そこにあるのが当たり前の世の中になるのかもしれないですね。

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