2010年9月12日日曜日

自転車に乗って街を見ながら考えた

もう日本は成熟したとか、雇用がないとか、やっぱりものづくりだよなぁ、とか言ってるけれど、実際に街をチャリに乗って走ってみると、特に東京の街だからかもしれないけれど、いつもクルマが渋滞してるし、バイクも自転車もぶつかりそうになるし、路上駐車してるクルマがいてそれを避けようとして、右にはみ出した車両にまた後続車がまたぶつかりそうになっている。これどうにかならんのだろうか。

交通事故で死ぬのは年間一万人いるそうだけれども、毎年それぐらい死ぬのが当たり前ということで、皆、何とも思わないものらしい。こんにゃくゼリーをのどに詰まらせて一人死んでも大騒ぎするくせに、自殺者が3万人いても、なんとなくそういうものだよね、というのがこの社会なのである。

それはさておき、この毎日交通にかかる経費、事故の原因は、かなりの部分で道路設計にかなり問題があるからじゃないだろうかと思う。

日本の道は個別に見ればアスファルトがきれいにならしてあるけれども、たまにお花が飾ってある交差点では、繰り返し事故が起こる。小さい子供は最初からDNAにプログラムされたかのように、「わーい」と走って飛び出す。んでまた事故ると。

毎年毎年同じところで同じように事故が起きて人が死んでいるのに、交通ルールを守りましょうとか、そういうことばっかり言っている。もういい加減、精神論は太平洋戦争の敗戦で終わりにして下さいという感じなのだが。さすが役所のいうことは違う。

すべての人間が交通ルールを遵守するなんていうことはできないし、1t以上もある鉄の固まりが時速何十キロで走っているのが何万台もあるようなところでは、遵守しようったって確率的に不注意もあるし、時には眠いときだってあるわけだから、確率的に何かと何かがぶつかるのはもう避けられないと考えるのが自然じゃないだろうか?

で、特に注意力が必要になるような交差点など、そもそも子供が遊ぶところとダンプカーが走るような道路がごっちゃになった設計になった街では、事故が起こるのは必然なんじゃないかとも思う。

もし日本に仕事がなくて雇用が作れないというのであれば、この人間とクルマがごちゃごちゃに密集するこの街自体をもっとスッキリさせたらどんなに良いかと思う。もう日本は発展しようがないとか言ってるけれども、ここら辺の最適化をすれば、まだまだ相当にのびしろはあるのではないかと思う。

もし仮に交通事故をすべてなくすことができれば、まず年間1万人の人が死ななくて良いわけである。実際にはケガなどの後遺症で苦しんでいる人たちはもっといるだろうから、それだけで価値があるし、渋滞がなくなれば無駄なエネルギー利用も時間のロスもない。警察の交通取り締まりに関する経費も削減できて税金を安くできるかもしれない。

しかし、道路は色々とまっすぐにしようと思っても、自分の住んでいる土地を削られたりするのがイヤという人たちがいっぱいいて、その地型が変えられないから道も曲がりくねるのであるので、悪いけどその人たちにはちょっとどいてもらって、まず「子供と走るクルマの分離」を徹底させるというところからやってみてはどうだろうかと思っている。

それにはまず、地型の悪い土地、まっすぐな道路を阻む形の土地には高い税金をかけ、逆に高層化や地下化を達成した不動産には控除をするという方法が考えられる。

あと、首都高とかの設計した人間は、それに関わった人間の名前をどこかにわかるように表示しておいてもらいたいね。自分の名前がそこに載るとなれば、事故の起きにくい設計にしようというインセンティブも働くだろうし。

あと、事故の原因となる自動車そのものを減らす。

あるいは特に高級車やスポーツカーには高い税金をかける。もともと「オレはカネ持ってるんだぜ」「速く走れるんだぜ」という社会に対するシグナルのために所有しているのだからカネを余計に払うのは同意してもらえるだろう。

なので、クルマを所有するのは本来的に必要とする人、例えば子供とか高齢者の送り迎えが必要な家族だけでいいんじゃないだろうか。さらに、1台のクルマに1人しか乗らないというのもやめてもらう。公共スペースの無駄だから。そういうやつは首都高でもカネを倍払ってもらいたい。4人乗れるなら4人乗ってもらいたい。

本当だったら無駄にクルマを所有させようとするエコカー減税とかもやめて、カーシェアリングやレンタカー、バスや電車を使った人に補助金を出すのが良いだろう。

さらに歩数計を渡して、ある一定の歩数を歩いた人には、健康保険料の支払いを減額するとかもいいと思う。

とにかく、今の社会に必要なのは交通に限らず「すっきり感」ではないかと感じる。

ごちゃごちゃして、きったなくて、バカっぽくて、下品で、そのくせ自分勝手で、勝手に鬱になってるという感じがする。ま、自分もそうなんだけどね。

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